加子母へ新しいどんぐり家族の仲間が増えます。     NO.1  

私たちは福島県の沿岸南部、いわき市に住んでおりました。
結婚して当初は町にいましたが、子供が成長するにつれ、もっと自然豊かで静かなところに住みたいと思い、山間地に引っ越しました。
小中学校はあるものの、生徒は合わせて10名という小さな地区。スーパーもガソリンスタンドもない、空き家も増えて高齢化が進み、限界集落に近い地域。
一見何もないようなところでしたが、山があり、水が美味しい。私たちが生活するには十分でした。
主人は山間地に越して来るのと同時に、個人の林業会社に勤め、六年経ちました。
地拵え、植え付け、下刈り、除伐、伐倒などを一通りやっていたようです。
それ以前は造園会社で剪定や庭作り、公園の緑化や管理を十数年していました。
今回、震災に続き原発事故があり、何かあってからでは遅いと判断し、子供を守るためすぐ避難しました。
もうすぐ一年。いつまでも避難生活という訳にはいきません。苦しい選択でしたが、もう福島県に戻る考えはありません。
新しく生活の基盤となる仕事を探して、地に足をつけて前向きに進みたいと、やっとこの数ヵ月で気持ちを切り替えることができました。
主人がやはり林業をしたいと話すので、林業の盛んな地域をと探していたところ、縁あって加子母にたどり着きました。皆さんに良くして頂いてありがたく思います。
昨年の今頃は、呑気にこんなことを夫婦で言っていたのです。
上の子供たちは大きくなってきたし、そろそろ一度中国内モンゴルの沙漠地に連れて行ってもいいかもしれないね。いろんな大切なことを自分から吸収できる歳になったかも…と。
子供が生まれてからはすっかり活動から離れていたのですが、やっと子育ても一区切りつき、そろそろ動き出せるかもと思っていたのです。ですが、一からしっかり学んでから行くのでも遅くないですね。内蒙古額勤順(ウルスンは)の街へ。
角和さんとこうしてご連絡とることができるのも、何か不思議なご縁のように思います。
学ぶことは多くあるかと思いますが、ひとつずつ教えて頂きながら、焦らず努めて参りたい所存です。
長い目でご指導お願い致します。                   小林英子

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